続編映画傑作『ターミネーター2』(1991)低予算B級映画から超大作への変容

『ターミネーター2』(1991)(Terminator2:Judgment Day)は『ターミネーターTerminator』(1984)の続編として製作された。
監督は前作と同じくジェームズ・キャメロン。略称はT2。第1作当時の1984年、CGはまだまだ技術的にもコスト的にも使えなかったが、時代は移り変わり1991年、CGが本格的にしかも効果的に使われている作品。人間から液状の金属ロボットに変化するメタモルフォーゼは”モーフィング”と呼ばれ当時一世を風靡した。

同年のアカデミー賞で視覚効果賞、メイクアップ賞、音響効果賞、録音賞を受賞している。CGVFXはILMが担当した。

『ターミネーター2』予告編

ILM Making

1作目『ターミネーター』は製作費640万ドル(9億円)はアメリカの映画製作費としては低予算映画になる。それが4000万ドル(56億円)の興行成績を上げた。本作では製作費1億ドル(当時の日本円では約140億円。全世界での興行収入は5億6千万ドルを超えた。

『ターミネーター』予告編

1985年から1990年までの5年間、そして1995年までの5年間にCGの目覚ましい進化があった。そのあたりを一度掘り下げてみるのも面白い。