Anamorphic Lensアナモルフィックレンズ

アナモルフィックレンズの特徴

  • レンズフレアの横方向への歪み。
  • ボケは絞りが開放のとき縦長の楕円形になり、レンズのT値によって比率に変化が生じる
  • ボケのフォーカスイン/アウトによる変化
  • スリット光の効果による横方向の特徴的なフレア。
  • レンズ周辺部の収差
  • レンズディストーション

 

アナモフィック

  • アナモフィックレンズの基本解説

    アナモフィックレンズは、画面の横方向を1/2に圧縮して結像し、ポストプロセス時や映写時にこれを2倍に戻すことで横長(2.39:1)のシネマスコープ映像を得るための特殊なレンズです。アナモフィックレンズの基本とその利点、アレクサと組み合わせた場合の活用例について以下に解説します。

    アナモフィックスレンズとは

    アナモフィックレンズにより圧縮された撮像イメージ(左)と圧縮を戻した映写イメージ(右)
  • アナモフィックレンズとは

    アナモフィックレンズは、映画用フォーマットである縦横比2.39:1のシネマスコープ映像を撮影するために開発されたレンズです。1950年代より数多くの名作と呼ばれる映画を生み出してきました。特殊な光学系が創り出すシネマチックな描写が大きな特徴です。

    アナモフィックスレンズとは

    アスペクト比2.39:1は1970年に定められた最新のSMPTE規格です。一般的にシネマスコープのアスペクト比と言われる2.35:1は1957年に定められた規格です。

  • アナモフィックレンズの利点

    アナモフィックレンズではないノーマルレンズで撮影した素材からシネマスコープ映像を得ようとすると、撮影した映像の上下をトリミングする必要があり、画素の多くを捨ててしまうことになります。

    アナモフィックスレンズとは

    一方で、アナモフィックレンズを使用すると被写体の横方向が1/2に圧縮された状態で結像します。横方向を2倍に戻すことで、画素を無駄にせずシネマスコープ映像を得ることができます。

  • なお、2倍のアナモフィックレンズを効果的に使用するには4:3フォーマットのカメラが必要です。
    (例)アレクサXT全機種、4:3センサー搭載のアレクサクラシック(SxS)およびこのカメラからXRモジュールアップグレードを行ったアレクサXR、4パーフォレーションフィルムカメラ など

    アナモフィックレンズ+アレクサ 活用例①

    fat_line2.jpg

    2倍アナモフィックレンズと4:3センサーを搭載したアレクサ(ARRIRAW/ProRes)で撮影しシネマスコープ素材を生成できます。

    アナモフィックスレンズとは

    2倍に戻した素材から2.39:1のシネマスコープ映像を生成できます。最高品質のARRIRAWまたは汎用性の高いProResからフォーマットを選択可能です。

  • アナモフィックレンズ+アレクサ 活用例②

    fat_line2.jpg

    2倍アナモフィックレンズと4:3センサーを搭載したアレクサ(ARRIRAW)で撮影し4K素材を生成できます。

  • アナモフィックスレンズとは

    2倍に戻した素材からトリミングを行えば、アナモフィックレンズのシネマチックな特徴を活かした4K DCIやUHDの素材として利用できます。

  • アナモフィックレンズ+アレクサ 活用例③

    fat_line2.jpg

    2倍アナモフィックレンズと4:3センサーを搭載したアレクサ(ProRes 2K 4:3)で撮影し、2K/フルHD素材として利用できます。

    アナモフィックスレンズとは

    2倍に戻した素材からトリミングを行えば、2KおよびフルHD素材として利用できます。テレビCMなどでもアナモフィックレンズの特徴を利用することが可能です。