映画『ファースト・マン(原題First Man)』(2019) デミアン・チャゼル監督 巨大なLEDフロントスクリーンを背景に宇宙を合成 VFXは英DNEG(Double Negative)

『セッション』『ラ・ラ・ランド』のデミアン・チャゼル監督最新作『ファースト・マン(原題First Man)』は1969年アポロ11号アームストロング船長の世界初月面着陸を描いた作品。その合成はブルーやグリーンスクリーンではなく、巨大なLEDスクリーンにCGの宇宙や月面を映し出して映り込みを再現している。古くはリアプロジェクションやフロントプロジェクションと呼ばれた手法だが、フィルム投影に変わりLEDが用いられている。
このLEDパネルを用いる手法は『グラビティゼロ(原題Gravity)』でも使われていたが、ライティングや反射のリファレンス程度だったのに対して、より大きなスクリーンになり、実際にプリレンダリングされたCGを映し出してそのまま背景のフッテージとして使用している。まあIMAXの映画スクリーンの前にセットを組んでそのまま撮影しているというとイメージしやすいのだろうか。
ヴァーチャルプロダクション、あるいはオンセットビズと呼ばれる。VFXは英DNEG(Double Negative)。公開は2/8。

FIRST MAN VFX Breakdown by DNEG

Gravity – VFX Breakdown by Framestore (2013)

『ファースト・マン』本予告映像

公式サイト