2018年最初のドラマが終了しました。結果はTBS日曜劇場の『99.9』が圧倒的な強さで高視聴率をマーク、テレビ朝日の木村拓哉主演『BG』や日本テレビの広瀬すず主演『anone』が苦戦する結果となりました。
そんな中で視聴率的にはいまひとつ伸び悩みましたが、最近のドラマの中でも良質なドラマが生まれました。それがTBSの『アンナチュラル』です。
『99.9』平均視聴率17.6% 最高視聴率最終回21.0%
『BG』平均視聴率15.2% 最高視聴率最終回17.3%
『アンナチュラル』平均視聴率11.14% 最高視聴率最終回13.3%
何が面白かったかというと最近のドラマに有りがちな視聴者に媚びた感じがしないこと。「法医学」「検死」というもう既に使い古し題材だが、日本における不自然な死とそれを究明する公的機関が後進している実情から入っている。もし新しい機関が出来たらどうなるのかという設定を見事にドラマに仕立てています。
脚本の野木亜紀子さん(『逃げるは恥だが役に立つ』『重版出来!』『空飛ぶ広報室』ほか)を初め、主題歌米津玄師「Lemon」(ソニー・ミュージックレコーズ) 、プロデューサー新井順子 植田博樹(TBSテレビ) 、演出 塚原あゆ子 竹村謙太郎 村尾嘉昭、製作 ドリマックス・テレビジョン TBSという布陣だから面白くないわけがない。その期待通り法医学というジャンルの社会的な問題や矛盾点をドラマの中に活かしながら緊張感のある物語の展開を実現させている。